デパスの特徴とメリット・デメリット
デパスとはベンゾジアゼピン系の抗不安薬で、ベンゾジアゼピン受容体に作用することでGABAの働きを高め、脳の不安感や緊張感を和らげます。
催眠効果も高いので、催眠薬としてもよく処方され、この種の薬剤としては最もよく使用されるものの一つ
デパスのメリット
その不安感の解消効果や催眠効果の高さと、即効性のあることです。飲んでから20分から30分程で効果を実感することができ、4時間から6時間続きます
デパスのデメリット
依存性のあることと、使用し続けるうちに睡眠の質が落ちる傾向にあることです。
妊娠中の服用はできるのか?
赤ちゃんを妊娠した場合、心配なことの一つに薬剤の服用があります。デパスは妊娠中に服用しても大丈夫なのでしょうか?
結論から言えば
絶対に禁止ではないけれど、なるべく飲まない方が良い、ということになります
どのような薬剤であっても、妊娠中に服用することは胎児への影響が全くないとは言い切れません。デパスについても同じことで、脳の緊張を和らげる作用は、お母さんが薬剤を飲むことで胎児へもしっかりと届いてしまいます
ただし妊娠中というのは非常に精神状態が不安定な時でもあります。無理に断薬してストレスになるよりも、服薬することで精神を安定させた方が良い場合もあります。産婦人科の医師とよく相談のうえ、服薬するかどうかを決めましょう。
妊娠中の薬剤の服用の仕方
基本的にはデパスを断薬してから妊娠する、というのが望ましい姿です。あくまでも動物実験ですが、妊娠している動物にデパスと同じ成分のものを投与した際、奇形の子供が生まれた実験もあります
しかしながら、妊娠中の人がデパスを飲んだことでそうした危険性が高まるという事実は確かめられていませんし、実際に健康な赤ちゃんを出産された方がたくさんいます。あくまで、危険性がないわけではない、ということなのです。
ですから、医師と相談して服用を続けることを決めたら、むしろ「大丈夫だろうか」と気にするのはやめましょう。返って精神的に悪い影響を与えます。そして、できればもう少し軽い薬剤に変えるなど、工夫してみましょう
文字通り、毒にもなれば薬にもなる、それが薬なのですから